浪曲
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杉江松恋不善閑居 謎の浪曲ポスター
某月某日 今抱えている仕事。インタビューの構成×4(イレギュラー3、文庫解説1)、レギュラー原稿×4、イレギュラー原稿×2(文庫解説、調整待ち)、ProjectTY書き下ろし。下読み×2。 やらなければならないこと。連載原稿の準備×1。取材の準備×1。企画書×1。会議の調整×1。 今抱えている仕事が増えているのは忘れ...
浪曲研究者の便に供す:『実録浪曲史』索引(不完全版)
拙著『浪曲は蘇る 玉川福太郎と伝統話芸の栄枯盛衰』(原書房)が2022年1月8日に発売されます。 それを記念して自作資料を公開します。といっても、これが役に立つという方は限られているかもしれませんが。 唯二郎『実録 浪曲史』(東峰書房。1999年)の人名索引です。ただし不完全。でてきた名前のすべてではありません。浪曲師と曲師はすべて網羅し...
杉江松恋不善閑居 木村勝千代独演会「木村派の連続読みを聴きたい!」開催のお知らせ
ここ2年ばかり、暇を見つけて浪曲ばかり聴いていたのですが、思い切って自分でも浪曲会の開催お手伝いをしてみることにしました。 浪曲師木村勝千代さん、曲師沢村豊子さんによる「慶安太平記」連続読みの会です。「慶安太平記」とは、由比正雪による天下簒奪の陰謀を描いた大パノラマ劇。大正年間に人気絶頂であった初代木村重松の十八番です。吉川小繁と名乗っていた...
芸人本書く派列伝extra01 河内潔士(川内康範)『哀怨の記 天中軒雲月』(積善館)
川内康範に二代目天中軒雲月こと伊丹秀子を書いた小説『哀怨の記』という作品があることは以前から知っていた。ただ、図書館にもないような古い作品なので読む機会はなかったのである。それが2020年の暮れ、下北沢の古本屋を回っているときに偶然見つけることができた。発見したのは、古書明日である。頼りになる古本屋だ。ありがとう。 手に入れたので早速読んでみた...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭二月公演一日目
某月某日 緊急事態宣言下ではあるが、木馬亭の定例公演は例月通り行うとのことなので浅草へ。客席数を半分に、つまり椅子を半分緊縛して開場していた。ひさしぶりにこの景色。 出世定九郎 三門綾・玉川みね子 沼津の秋太郎 東家三可子・東家美 寛永三馬術愛宕山梅花の誉れ 玉川奈々福・沢村まみ 徂徠豆腐 イエス...
杉江松恋不善閑居 「東家一太郎いち会」と経堂「大河堂書店」閉店。月村了衛さん講演会
某月某日 忙しく予定の詰まった一日だった。 朝一番で電車を乗り継いで小田急線の経堂駅に。この日までで大河堂書店が閉まってしまうのだ。商店街の奥に佇む老舗古書店は、閉店の日だからといって特別なことは何もせず、ごく普通の顔をして営業していた。店頭に出された、新入荷を知らせるホワイトボードさえもいつもの通りだ。もちろん閉店セールなどもや...
杉江松恋不善閑居 「沢村さくら曲師生活二十周年記念真山隼人独演会」と大井町・海老原書店
某月某日 この日は実は誕生日であった。52歳になって初めてやったことは、しばらくご無沙汰をしていた大井町の古本屋訪問である。二軒あって、コロナ禍の間ずっと行けていなかったので、とても気になっていた。 JR大井町駅を出て、前の通りを東にまっすぐ行くと商店街の中に海老原書店がある。店頭に均一の漫画台を出した昔ながらの古本屋であるが、戦...
杉江松恋不善閑居 日本浪曲協会主催興行「浪曲にあこがれて 聴いてください私の一節」
某月某日 すでに先月の話になってしまうが、月末に浅草木馬亭で日本浪曲協会主催の「浪曲にあこがれて 聴いてください私の一節」に行ってきた。 東京都の文化事業助成対象となって、編集した動画がyoutubeにアップされるらしい。最近の木馬亭は定員制限もほぼ撤廃しているのだが、この日は客席の半分を封鎖した自粛モード。コロナ対策を万全にして...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十一月公演最終日
某月某日 浅草木馬亭十一月公演も最終日。今月も七日間すべて通うことができた。 出世定九郎 三門綾・馬越ノリ子 斎藤内蔵助 天中軒景友・沢村豊子 子別れ峠 国本はる乃・馬越ノリ子 甚五郎の蟹 イエス玉川・玉川みね子 仲入り 三日の娑婆 東家琴美・伊丹秀敏 武蔵坊弁慶 一龍斎貞橘 一妙...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十一月公演六日目
某月某日 木馬亭十一月公演六日目である。連続で通い続けて九日目。座って浪曲を聴いているだけでもけっこう疲れるものだということがだんだんわかってくる。 寛永三馬術愛宕山梅花の誉 玉川奈みほ・沢村豊子 野狐三次 彫物の由来 東家一太郎・東家美 壺坂霊験記 玉川ぶん福・沢村豊子 男の花道 浜乃一舟・東家美 ...