浪曲
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杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十月公演四日目
某月某日 木馬亭の前にちょっと寄り道を、と思って南千住の大島書房を訪ねたが、開いてなかった。日曜日お休みだったっけ。11時開店じゃなかったっけ。しかし古本屋の開閉店時刻は流動するものなのである。健在であることを確認したかったが後日を期して諦める。その代わりに浅草で地球堂書店に立ち寄った。相変わらずしっかりした値付けだが、文学や古典芸能関...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十月公演三日目・元町中華街「カフェ関帝廟」
某月某日 木馬亭の十月公演は三日目。土曜日で人出が多いことは予想されたが、今日も今日とて浅草へ。案の定、かなりの大入りであった。 馬子唄しぐれ 東家三可子・伊丹英幸 宮本武蔵 一乗寺下り松の決闘 天中軒景友・沢村美舟 幡随院長兵衛 桜川と黒鷲 東家孝太郎・伊丹秀敏 甚五郎旅日記 小田原の猫餅 玉川奈々福・...
杉江松恋不善閑居 第三十三回玉川太福独演会
しばらく時間を潰した後に浅草に帰ってくる。実は夜も公演があるのだ。木馬亭を出るときにばったりお会いした沢村豊子さんに「あんた、太ちゃんの公演は聴いていかないの」と声をかけられたが、もちろん聴きますとも。時間が空き過ぎちゃうので散歩していただけです。月例の玉川太福独演会だ。ソーゾーシーが全国公演の途中ということで、本日はゲストに仲間の立川吉笑さん。前講...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十月公演二日目・とうきょうスカイツリー「業平駅前書店」の面影
某月某日 本日の目玉は玉川こう福、奈々福、ぶん福と玉川福太郎家の三姉妹が勢ぞろいすることである。とりあえずは浅草木馬亭へ。出遅れてしまったので最初の三門稜さんは途中から。場内に入った瞬間に三味線は沢村美舟さんだろうと思った。音がそんな感じだ。しかし、美舟さん、最近は掛け声が変わったなあ、年季の入った声になったなあ、とぼんやり考えながら聴...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十月公演初日
某月某日 本日より浅草木馬亭十月公演の初日である。先月19日に寄席の客席人数制限が撤廃になった。その影響がどうなっているかを確かめに行かなくては。というわけで木馬亭へ。 これまでは白紐で客席が括られるという形で千鳥状に座れない場所があった。それはなくなっているが、前列二つが使用不可というのはそのまま。客席の入りはまずまずというとこ...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭にて「イエス玉川・玉川太福古今浪曲共演」
某月某日 仕事を早々に終わらせて浅草木馬亭へ。ここのところ毎週複数回訪れることも多かったので、ずいぶんご無沙汰しているような感覚がある。だが、実際は1週間前に目黒のふげん社で東家一太郎さんの浪曲レッスンを受けたばかりだ。1週間で禁断症状が出るということか。浪曲成分を補充し続けないと駄目な体になっているということか。 本日の会はイエ...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 石川台「タバネル」・田園調布「田園りぶらりあ」と浪曲日本橋亭
某月某日 大相撲九月場所が始まるにあたり、日本浪曲協会もお江戸日本橋亭での定期公演を「九月場所」として相撲ネタ特集を組んだので、これは行かねばなるまいと駆けつけた。とても賢い私は、開演前に打ち合わせを入れることも忘れない。日本橋コレドの誠品書店で編集者と待ち合わせ、猿田彦カフェでしばし相談する。仕事だ。打ち合わせに来たからこれは仕事なの...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 中目黒「杉野書店」と東家一太郎「ふげん社浪曲レッスン」
某月某日 目黒区にあるふげん社ギャラリーで、東家一太郎さんが浪曲レッスンを隔月で開いている。その二回目があったので、仕事をおっぽり出して行ってきた。途中で中目黒駅前のデッサンと杉野書店の前を通る。杉野書店は店頭にちょっとした変動があった。二百円の均一棚が山本周五郎、吉川英治、藤沢周平といった時代小説文庫に統一されていたのだ。商売っ気のな...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭九月公演七日目
某月某日 あっという間に木馬亭九月公演七日目、楽日である。今月は七日のうち四日間しか通えなかった。玉川太福独演会があったので五日間木馬亭には来ているのだが。一日はミュージックテイトの会にも行っているので六日間は浪曲を聴いているのだが。もう少し精進しよう。来月は全日観覧を目指したい。その目指した先に何があるのかは聞かないでもらいたい。 ...
杉江松恋不善閑居 玉川太福第32回月例木馬亭独演会
某月某日 昼間は仕事が片づけられず木馬亭五日目には伺えず。あるのに行けないというのがもどかしい。夜になってようやく家を出て薄暮の浅草へ。玉川太福月例独演会があるのだ。コロナ禍が起きて以降は予約しないと入れなくなってしまった会だが、今回は運よくぎりぎりで滑り込むことができた。 阿武松 玉川太福・玉川鈴 倍音歌謡浪曲 義...