浪曲
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杉江松恋不善閑居 木馬亭七月公演初日
某月某日 本日より木馬亭七月定期公演である。二、三日目出演予定の天中軒雲月さんが体調不良でお休みが決まるなど、少々心配なこともあったが、twitterなどは特に問題なく更新しておられたので、大事を取られたのだと思うことにする。 木馬亭に行ってみると、常連のみなさんのお顔が見えない。平日だということもあるが、前日まで渋谷ユーロスペー...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭6月公演五日目 入谷・「古本サンカンオー」、三ノ輪橋「古書ミヤハシ」
某月某日 浅草木馬亭6月公演五日目。本日は初の澤孝子主任回である。 江戸の初雪 東家千春・玉川みね子 継母の誠 富士綾那・玉川みね子 清水次郎長伝 お民の度胸 澤雪絵・佐藤貴美江 心に灯火を 天中軒月子・伊丹明 仲入り 不破数右衛門の芝居見物 玉川太福・玉川みね子 大名花屋 神田あおい ...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭6月公演四日目
某月某日 浅草木馬亭6月公演の四日目。この日はいちばんの入りとなった。トリをとるのが天中軒雲月さんということもあるし、沢村豊子さんの二番弟子である沢村まみさんが木馬亭初舞台を踏むので、その応援に駆けつけた人もいるであろう。私も玉川奈々福さんの浪曲教室でお世話になったので、他人事とは思えない。「陸奥間違い」、弾いてもらったもの。 ...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭6月公演三日目
某月某日 浅草木馬亭6月公演の三日目。客入りは一日目と二日目の中間というところ。このくらいだとコロナのことはほぼ忘れて舞台に没頭できる。実を言うと昨日は、後ろに座ったお客が痰を切る音がずっと気になっていたのだった。何度か振り返ってちゃんとマスクをしているか確認してしまった。しているのはわかっていてもついつい。 宮本武蔵 一...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭6月公演二日目
某月某日 本日も木馬亭へ。さすがに初日ほどの賑わいではなかったが、コロナ禍終焉まではこのくらいでちょうどいいのかもしれない。座席を一つおきにビニール紐でくくって、千鳥模様になるように工夫していた。お席亭の苦労が偲ばれる。 本日のお目当ては三門一門と、初めて三番目に上がる国本はる乃。 鳥追恋慕笠 三門綾・沢村美舟 ...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭6月公演初日
某月某日 浅草木馬亭に駆けつけ、六月公演の初日を聴く。 玉川奈々福さんの最初の弟子、奈みほさんが木馬亭初出演を果たした。本来であれば四月四日がその予定だったのだが、コロナ禍によって四月二日で公演が打ち切りになったため、やむなく延期された。ちなみにその四月二日には天中軒雲月門下の晴月さんがその日を迎えた。予定になく急遽であった。驚い...
古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・両国「眺花亭」と平井「平井の本棚」、ガチンコ浪曲講座
某月某日 編集者と待ち合わせて両国の「図書と珈琲 眺花亭」へ。ここは浪曲など古典芸能や東京の街についての資料を集めた私設図書館なのである。こっそり準備中の本作りのため、ちょっと下調べだ。 前もって予約が必要なので、我々が来ることはあらかじめお伝えしてある。チャイムを鳴らすと出てきてくれた館主が私を見て、おや、という顔になった。 ...
街てくてく~古本屋とビール、ときどき銭湯 2020年2月田原町「お座敷一箱古本市」と木馬亭
某月某日 木馬亭で開かれる「浪曲名人会」のためまたもや浅草へ。関西から三原佐知子、松浦四郎若、名古屋から天中軒雲月が揃うとなれば行かざるをえない。 木馬亭へはいつも銀座線田原町駅の三番出口から歩くのだが、この日ばかりは逆方向に向かった。一番、二番出口のある側の通りを一本入ったところにある「Readin’Writin’Booksto...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・池袋「budo shop」「光芳書店」と浅草木馬亭
某月某日 真面目に仕事に打ち込んでいたのだが、胸騒ぎがして浅草木馬亭に駆けつけてしまう。日本浪曲協会定期公演の最終日である。予告で天中軒雲月さんが赤穂浪士外伝の「忠僕直助」をやると予告があったのだ。出遅れたので前読みには間に合わず二席目から。演目は以下の通り。 最強主婦伝説 ひまわりマート戦記 港家小ゆき・沢村美舟 ...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年11月・東家一太郎浪曲と上野広小路「文行堂」
某月某日 この日は浅草・木馬座にて東家一太郎・美(みつ)の「いち会第八弾 十二年目の御礼話」であった。本来は10月12日に行われる予定だったのだが、台風の影響で都内ほとんどの演芸興行が中止になり(強行したところもあったという。すごいね)、この日に延期となった。延期の都合で土曜日の昼興行一回だったものが平日昼夜に変わったため、お客の少なそ...