白石一郎
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小説の問題vol.34 「ちくりと痛いユーモア」天藤真『親友記』・白石一郎『横浜異人街事件帖』
ファイルを探していたら、連載原稿が2回分見つからないことに気がついた。2000年11月分と12月分である。通し番号が2つ飛んでいるのはそのため。発見次第、そこは埋める予定だ。 最近、ミステリーの世界では古典作品の復刊が大はやりで、ファンにとっては、おもしろいことになっている(注:2001年)。 たとえば、ちょっと前に光文社...
小説の問題vol.17 白石一郎『航海者』
「一九九九年第七の月」は無事に終わったのだろうか。原稿を書いている時点では「恐怖の大王」どころか、空から降ってくるのは雨ばかりだが。大王を待ってぼんやりしている間に、読書界には大傑作が彗星のごとく降臨してきた。白石一郎の『航海者』である。 われわれの知る日本史像は、ここ十年あまりで大きく様変わりした。特に中世民衆史の風景を変貌させるに多大な貢献...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビールEXTRA.1
こんばんは、杉江松恋です。 bookaholicは一年近く前から相談をして、準備を進めていたのだけど、偶然に偶然が重なって、結局今日の試験公開ということになりました。準備期間も長かったことだし、焦らずにいろいろ更新していきますので、どうぞ気長におつきあいください。 さて、街てくてくだ。 前回の続きで東海道歩きのことを書きたいのだが、...