落語立川流
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立川談四楼『七人の弟子』(左右社)出版記念落語会のお知らせ
〈落語もできる小説家〉は、かつて落語立川流真打、立川談四楼さんが、作家としてのデビュー作『シャレのち曇り』(PHP文芸文庫)を上梓したころに打ち出したキャッチフレーズでした。 芸人には余芸として他のことを手がける向きが少なくありません。小説もその余芸の一つに入ります。芸人小説家の肩書きがある方は多いですが、中でも談四楼さんは小説家としても実力派で読み応...
寸志滑稽噺百席其ノ十五のおしらせ
落語立川流の二ツ目・立川寸志さんが滑稽噺だけで百席を積み上げていく寸志滑稽噺百席、第七回からは会場を代えて新宿天神町17にこざいます香音里(こおり)にて開催しております(地下鉄神楽坂駅より徒歩3)。滑稽派の大看板を目指して日々奮闘する寸志さんは2017年度渋谷らくごの「楽しみな二つ目」賞受賞者でもあります。夜8時からの遅い開催ですので、仕事帰りにぜひ...
芸人本書く派列伝returns vol.9 立川談四楼『そこでだ、若旦那!』
先月の30日(注:2016年9月)、何の気なしにtwitterを覗いたら、本マガジンの編集長である水道橋博士が、明らかに私に宛てたと思われる引用付きリツイートをしていて驚いた。「メルマ旬報」には真打・立川談慶と談笑門下の二ツ目である立川吉笑のお二人が連載を持っているのはご存じのとおり。談慶さんは私と同じ「め」組だが、吉笑さんの連載「現在落語論~落語立...
芸人本書く列伝classic vo.41 立川談幸『談志狂時代 落語家談幸七番勝負』『談志狂時代2 師匠のお言葉』『談志の忘れもの 落語立川流噺』
2014年12月6日、twitterに一つのツイートが投じられた。落語立川流の古参・立川左談次(2018年死去)が以下のような発言をしていたのだ。 「立川談幸一門(吉幸・幸之進)が本年末をもって立川流退会、芸協入り決定! 因みに私は静かに円満に理事辞任を了承されております(笑)。」 立川談幸が弟子2名と共に...
芸人本書く列伝classic vol.40 立川談春『談春 古往今来』
これは「水道橋博士のメルマ旬報」50号に書いたものらしい。50号で10回抜いたのか。意外とサボっている。最近はサボらずに毎号書いているのだが、当時は月2回連載なので少々疲れていたのではないかという気がする。この内容だと月1回がやはり適切なペースだ。 ======================= 月並ですが、「メルマ旬報」50号おめでとう...
芸人本書く列伝classic vol.37 立川談慶『この一冊で仕事術が面白いほど身につく落語力』
最近読んで最もおもしろかった芸人本は川戸貞吉『初代福助楽屋話』(冬青社)である。初代福助とは、六代目雷門助六の弟子であった人だ。たいへんな博打好きで、あの「隼の七」の異名をとった三代目桂三木助(故人)の朋友であった。関東大震災の後で東京の寄席が激減したため名古屋に去り、そこで地元芸人たちを束ねる立場として活躍した。若いころから女を貢がせる技に長けてお...
芸人本書く列伝classic vol.32 立川談志『談志が遺した落語論』
記憶にないのだが、この前に三回休載しているらしい。そのお詫びから入っている。ただでさえ長い原稿なのに、冒頭には電撃座のことまで書いている。電撃座興行をお休みすると書いたばかりのときにこの原稿というのは皮肉な話だ。頭を削ることも考えたが、当時のまま再掲することにする。 電撃座の落語会をお休みします~杉江松恋からのご挨拶 ==============...
芸人本書く列伝classic vol.26 立川生志『ひとりブタ』
立川談志没後二年が経過した。その間に多くの弟子たちが師と、立川流に入門した自分自身とを語る本を書き、世に問うてきた。最も精力的に活動してきたのは立川志らくである。師の教えを自身の人生の指針とすることにすべてを費やしてきた志らくは、一冊の本では足りないとばかりに驚くべき数の本を著した。直近の兄弟子である立川談春が「文藝春秋」に追悼文を発表した以外は沈黙...
寸志滑稽噺百席、其の十二はバレ噺大会です←追記
落語立川流の二ツ目・立川寸志さんが滑稽噺だけで百席を積み上げていく寸志滑稽噺百席、第七回からは会場を代えて新宿天神町17にこざいます香音里(こおり)にて開催しております(地下鉄神楽坂駅より徒歩3)。滑稽派の大看板を目指して日々奮闘する寸志さんは2017年度渋谷らくごの「楽しみな二つ目」賞受賞者でもあります。夜8時からの遅い開催ですので、仕事帰りに...
芸人本書く列伝classic vol.18 立川談慶『大事なことはすべて立川談志に教わった』
立川談慶、1965年、長野県上田市生まれ。 おそらくは史上初の、慶應義塾大学卒という学歴を持つプロの落語家である。 前座名は立川ワコール。 故・立川談志門下には一時期奇妙な名の前座が多かったが、その中でも群を抜いて変わった名であると思う。名前の由来は、入門前に務めていた社名から。勝手に名乗ったものではなく、きちんと社長・塚本能交から...