落語
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BIRIBIRI寄席通信 「若いおじさんの会 中年の星争奪戦 #1 さん光VS寸志」20160622
いつの時代、どのジャンルでも繰り返されることだが、若くていい男(いい女)のプレイヤーに人気というものは集中しがちである。スポーツしかり、芸能界しかり。文壇だって、ちょっと油断すると、作品の内容以上に作家の風貌を前面に押し出して売ろうとする手合いが現れる。キャラクターは商品性なのだから、別にいいのだけどね。 別にいいのだけど、売り方がそれ一辺倒に...
BIRIBIRI寄席通信 「立川談四楼独演会 オールナイトで談四楼#16」20160904
終電で来て始発で帰る、おそらくは世界で唯一の「真の深夜寄席」であり、「オールナイト興行」の落語会だ。16回目を迎え、お客様もまずまずの入り。本来は8月の興行なのだが、お盆休みなどで人出が見込めないことを鑑み、9月初旬にずらしたわけである。夜になって雨もぱらついたが、足止めをするほどの降りにはならず一安心した。 この日の番組は以下の通り。 ...
落語本・『桃月庵白酒と落語十三夜』が出ました
本日(9月2日)あたりから全国書店で『桃月庵白酒と落語十三夜』(KADOKAWA)が販売開始になる。電子雑誌「文芸カドカワ」創刊号である2014年1月号から2015年1月号まで連載された「落語研究会ただいま女子部員募集中!」を母体にした本で、忙しい白酒さんに毎月角川まで来ていただき、杉江がお話を伺うという形式をとっていた。落語には季節のネタがあるから、最初...
BIRIBIRI寄席通信 第三の男ならぬ第三のビールならぬ第三の落語家
三遊亭はらしょう独演会「ドキュメンタリー落語の夜明け」20160830 ドキュメンタリー落語というのは、三遊亭はらしょうさんの造語で、自身の体験を落語形式の語りに尚したもののことだ。 最初に聴いたのは高校時代の噺で、はらしょうさんが通っていたのはきうちかずひろ『BE BOP ハイスクール』のような不良の溜り場だったという。修学旅行が偶然阪神淡路大...
落語会レポート 新宿末廣亭余一会で嬉しい驚きあり
新宿末廣亭八月特別興行「立川流一門会」20160831 夏の終わりの日に末廣亭である。ここでの立川流余一会は何年ぶりだろうか。少なくとも立川談志没後は初めてのはずである。昼夜興行なのだが、夜はあいにく予約席が売り切れており、所用もあったために昼席だけ聴くことにした。 いつものとおり12時に行くと今日に限り13時開演で、少し時間をつぶしてから入場す...
落語会レポート 新宿末廣亭8月下席で自由闊達な79歳にうっとり。
新宿末廣亭八月下席 20160826 8月に入ってから1回も寄席に行けてなかったので、仕事の切れ目を見つけて強引に昼席に出かけた。前座の途中から間に合って、そのまま4時間半を桟敷席で楽しんだ。時間あたりの単価に直すと安いものだと思う。予告の出ていた五明楼玉の輔は春風亭勢朝、桃月庵白酒は隅田川馬石とそれぞれ代演が出た。白酒さんは新刊が出たこともあってぜひ...
落語会レポート「第67回人形町らくだ亭」でチャーミングな幽霊に心を射抜かれる
「第67回人形町らくだ亭」日本橋公会堂20160825 予告が出たときから絶対にこれは行かなければと思っていた会である。小学館のサライ編集部が後援する形で続けられている会であり、レギュラー制をとって長年続けられている。八代目桂文楽の弟子・柳家小満ん、五代目柳家小さんの弟子・柳家さん喬、十代目金原亭馬生の弟子・五街道雲助、五代目春風亭柳朝の弟子・春風亭一...
落語会レポート 「ラクジョepisode.9」で思わぬ拾いもの20160824
「ラクジョepisode.9」ミュージックテイト西新宿店 20160824 8月は中旬に台湾旅行をしたため、その前は仕事を片付けるので手一杯になってしまい、ほとんど落語会に行けなかった。身体の落語成分が危険なほど減少しているので、ちょっと回復させたいと思う次第です。 24日は月例の「立川さんちの喫茶★ゼンザ」が昼間あったのでそちらに顔を出していた...
BIRIBIRI寄席通信「立川さんちの喫茶★ゼンザ」#13
2016年8月24日(水)落語立川流前座勉強会「立川さんちの喫茶★ゼンザ」#13 新宿5丁目のCAFE LIVE WIREでは月に1回、落語立川流の前座さんに場所を提供して、勉強会を開いてもらっている。1ドリンクつきで700円という破格の値段で3時間落語を聴ける場として、常連のお客様もぼちぼちついてきた。未来の真打を応援するつもりで、細々と続け...
BIRIBIRI寄席通信「談慶の意見だ」#12
8月19日(金)19時開演 立川談慶独演会「談慶の意見だ」#12 落語立川流にはお世話になっているBIRIBIRI寄席だが、特に談慶さんには初期のころから独演会でご出演いただき、大事な会として育てていただいてきた。「どこにもない落語会を実験的にやる場にしたい」とおっしゃっていただき、著書『談慶の意見だ』と同じタイトルもつけてくださったので...